さきち by SWELL 学び直し

『学び直し』「ランチェスター戦略」と個人ブログ運営【中高年サラリーマン】

個の時代』といえども、何も準備せずにいれば、社会における個人の存在弱者に他ならない。

個人が自立し、生計を立てていく為には、強者である企業に勝つ勝たなくとも対等に共存していくためにどうすればよいのか考えていく必要が出てくる。そんな時に役に立つ考え方の一つが『ランチェスター戦略』である。弱者(個人)が強者(企業)に勝つための戦略である。

勝ち負けと言うと、少し物々しい感じを受ける人もいるかも知れないが、大きなお金を稼ぐ必要はなくとも、人は生活をしていくために最低限の生活費が必要であり、お金を稼ぐ必要がある。お金が全てではないが、少なくとも生活に必要となるお金を稼ぐためには、社会の中で強者である企業に勝ち抜いていく必要がある。

強者である企業には、ヒトモノお金情報といった資本が揃っているため、弱者である個人が同じ土俵で全うに戦うのでは圧倒的に不利となる。その様な中で生き延びていくべく『ランチェスター戦略』は、その戦い方の指針を示してくれるものであり、それはあらゆるビジネスにおいて通用する考え方である。

これから『個の時代』で生きていかなければならない我々にとっては、この戦略を知っているか否かが、ものごとを進める上での優位性に大きく影響すると考える。

ブログ運営を例として『ランチェスター戦略』の活用の仕方について共有する。

目次

『ランチェスター戦略』とは 弱者が強者に勝つ戦略

繰り返しであるが、弱者個人)が強者(企業)に勝つための戦略について謳われているのが『ランチェスター戦略』である。小生は、以下の書籍及びYouTube動画を参考にし『ランチェスター戦略』のポイントに関して図解した。

【参考】

  • 新版 ランチェスター戦略「弱者逆転」の法則 福永雅文薯(日本実業出版社)
  • 【ランチェスター戦略①】弱者が強者に勝つための法則 YouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」
弱者が強者にかつ『ランチェスター戦略』

強者と弱者は、特定のある領域における占有率(シェア)によって分けられる。ここでは、その領域におけるシェア26.1%以上を占める者が強者であり、他は皆弱者と定義されている。

強者」が弱者を徹底的に模倣しフルラインナップを構える「ミート戦略」をとるのに対して、「弱者」は強者との違いで勝負する「差別化戦略」をとることがベースの考え方である。

弱者」が「差別化戦略」をとることは、強者に勝つ、少なくとも潰されず共存するために必要条件となる。

差別化戦略」は、5W1Hの視点に5つの戦法を掛け合わせ組み立てる

5W1Hとは

  • Why:経営理念/大義/目的
  • Where:領域/地域
  • Who:顧客
  • What:商品/サービス
  • When:先発/後発 及び 成長過程
  • How:戦略シナリオ

5つの戦法とは

  • 局地戦:領域を絞り込む
  • 一騎打ち:ターゲットを絞り込む
  • 接近法:距離を縮める
  • 一点集中主義:リソースは分散させず集中させる
  • 奇襲戦法/陽動作戦:人に知られず周到に用意、不意を突く

組み立てた「差別化戦略」における注意ポイントとしては、

  • 強者に簡単にミートされる差別化は差別化でない
  • 顧客が望まない欲しない差別化はNG
  • 小さな差別化を掛け合わせ相乗効果を狙う
  • 他業種の常識からヒントを得る
  • 小手先テクニックではなく信念(理念)が必要

Whenに関わる成長過程導入期、成長期、成熟期の3STEPであり、

  • 導入期は一点突破:差別化戦略で、狭く/鋭く/深く
  • 成長期は速攻拡大:物量投下で拡大、足下攻撃で足元固め
  • 成熟期は生産性:ムダロスを切り取り、整理と確保
  • 一点突破はグーパンチでグリグリ破壊していく
  • 速攻拡大はパーっと広げていく
  • 生産性はチョキっとカットしていく

これらのイメージからグーパーチョキ理論と呼ばれる。

サラリーマンと個人ブログとランチェスター戦略

本ブログでは「はじめに」に記載の通り、「個の時代」が到来することを仮説としている。そして、現サラリーマンの方々において、会社を退職しサラリーマンを辞めるその日を見越しその日が訪れるまでに自分に合う生き方を見つけ、そのための準備、とりわけ「人的資本」および「社会資本」を増強することを推奨している。

【参照】『幸せの設計』はサラリーマンを去る前に【個の時代】

サラリーマンとしての一本立ち給与以外の小さな収入源となる「副業」を始めることをイメージしながら、具体的な形に落とし込むのがよい。「副業」に関しては「『中高年サラリーマン』個の時代だからこそ!「自己発信の場」を作るというスキル【YouTube編】」の中で紹介している、両学長がオススメする副業8選+1を参考として欲しい。

その「副業」の中で、小生がダントツでオススメするのが「ブログ運営(ブログアフィリエイト)」であり、これを例に以下説明を進める。

世の中でオンライン化(テレワーク、Eコマース、オンライン教育等)が進む中、個人でもブログ運営する人が増えている一方で、上場企業やメーカーといった大きな組織もその運営に力を入れてきている。個人ブログ弱者)にとって上場企業やメーカーが運営するブログは、間違いなく強者であり、大きな存在である。

強者である企業は、ヒトモノお金情報といった資本を持ち合わせており、生産性を上げるべく、効率的なブログ運営を図り成果を上げようとする。よって、一般的に周知された効率よく成果が見込めることに関しては、企業によって投じられる資本によって、何の策もない個人のブログ運営が苦戦することが容易に想像できるであろう。

そこで、必要となるのが『ランチェスター戦略』である。ブログ運営を初めたばかりの人がこの戦略を組み立てて実行するのはオススメしない。先ずはブログサイトを作り、いくらか記事を書き、サイト育成をある程度できる様なレベルまでスキルを高める人的資本の増強)ことを優先するべきである。

また、SNS(Twitter)を活用し読者となってくれる、価値観の合う仲間を増やす社会資本の増強)ことも大切である。SNS運営だけでもはじめからがっつりやろうとすると必要となる労力は大きいため、目標を小さくし、それを長く継続する方法を推奨する。

小生の例で紹介すると、先ずは「毎朝一投稿」を実施する。この投稿内容は「Youtubeでの学び」を中心としたものであり、必ず前夜の内にWordで下書き(140文字に収まる様に)をして準備する。これはその日の学びの振り返りにもなる。翌朝、Twitterで投稿する時に、装飾と文字数調整、内容確認をするが、これはちょっとした「推敲」となる。これらを毎朝やることは、学んだ事が整理されるだけでなく、文章力のスキルアップにおけるトレーニングとなると考えている。

投稿後、朝の時間帯にやるべき事として、フォローしている仲間からフィードにあがってくるツイートに「いいね」や「リプライ」をして反応することが大切である。自分から相手に興味関心を示さなければ、有名人でもない一般人に振り向く人はいない。「ザイオンス効果」を利用してコツコツとフォロワーとの接触回数を増やすことが、コミュニケーションを取るベースを築く上でとても大切なことである。「あいさつ」や「感謝」が人間関係を構築するベースと考えており、基本的には、おはようございます、おは〇〇、今日も頑張りましょう、今日も良き一日を等が記載されているもので、目に入ってきたツイートに対して 「いいね」 の反応をする様にしている。親密度が上がってきた人に対しては、内容をよく見てできるだけ「リプライ」を心掛けている。

下図 ”【初心者】『ブログ運営』はじめのステップ ”は、ブログ運営において初心者が実施するべき項目を左側に並べ、3つのステップに分けた時のそのタイミングをイメージ化した図である。

【初心者】『ブログ運営』はじめのステップ

また、先に紹介した『ランチェスター戦略』をブログ運営に当てはめた内容は以下の通り。

【参考】YouTubeチャンネル「ウェブ職TV/なかじ」

ブログ運営における『ランチェスター戦略』

この戦略のポイントは、大きな組織である企業の様に効率性を求めるのではなく合理性を高めることにある。

ブログ運営に『ランチェスター戦略』を当てはめた時の一つの解として浮かび上がってくるのは、ブログのジャンルを絞り込み、ターゲットを絞り込み、個人のリソースを全て1つのサイトに集中投資する、超特化型ブログの形である。超特化型のブログに関しては、稼ぐためのブログ運営をしていく一つの解であるが、個人的にはブログを始めたばかりの初心者に勧めるものではない。

先に示した「ブログ運営」はじめのステップにおいて、WEBサイトの制作をし、人的資本、社会資本とも少しバランスが取れてくるステップ2のタイミングに合わせて『ランチェスター戦略』を導入するのが良いと考える。

まとめ(自分の『戦略』をもって、自分の道を切り開く)

ランチェスター戦略』及びそのブログへの活用例とそのタイミングに関して説明してきた。

ブログを始める上で、いきなり超特化型を進めていくのは、小生の経験から難しいと考える。

ベースとなるWEBサイト制作、ライティングスキル、SNSによるコミュニティーを形成した上で、ランチェスター戦略によるブログサイトの強化を進めていくことが合理的であると考える。

戦略」というのは、目標を達成するためのシナリオと資源の最適配分することである。

個の時代」を迎える社会においては、個人が自立し、有限な資本をもって自己実現を図っていく上で「全ての個人が自分に合った戦略を組み立てる」ことが豊な生活を勝ち取っていく上で、各個人における必須の条件であり課題と言える。

以上

参考動画/参考記事

【参考記事】:『学び直し』は5つの視点から【中高年サラリーマン】

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この記事を書いた人

さきち、と申します。50代/埼玉県在住。サラリーマンを辞めて初めて気付いた自分の無知を反省。我が子が同じ失敗を繰り返さない様、若いうちに何を学ぶべきか?、記録として残そうとしたのが「おやじのおと50。」。
変化が大きい昨今、社会も『個の時代』に移り行く中で、自立して生きる術として少しでも役に立てば幸いです。

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