人は誰もが幸せになることを望んでいます
結論から言えば、次の図がサラリーマンの幸せを見直すのに有用であると考えます。
書籍『幸福の「資本」論 橘玲著(ダイヤモンド社)』を読んで気づけたことに感謝。
“本書では、「金融資産」「人的資本」「社会資本」という3つの資本や資産から「幸福に生きるための土台(インフラストラクチャー)」の設計を提案しています。この考え方はきわめてシンプルですが、だからこそとても強力です。本書の提案にのっとって正しく人生を「設計」すれば、誰でも「幸福の条件」を手に入れることができるのですから。(プロローグから抜粋)“
書籍『幸福の「資本」論 橘玲著(ダイヤモンド社)』
■『サラリーマン』は幸せなのか?
一般的なサラリーマンは
- 大学を卒業後、一括採用され終身雇用の軌道にのる
- 安定した収入が得られる様になる
- 社内教育で必要なスキルや能力を教育してもらえる
- 退職時には多くの退職金がもらえる
但し、終身雇用が前提となっている事に注意が必要です。
これを『幸福の「資本」論 』の考え方で解釈しようとすると、サラリーマンは、安定した収入(金融資産)あり、社内教育を経てスキルや能力(人的資本)を学び、仕事をこなすべく多くの人との関わりがある(社会資本)。一見「バランスよく資本が形成されている」と思えるかもしれません。
ではサラリーマンは「幸せ」なのか?必ずしもそうではありません。
理由は大きく2つ
- 「会社で教育されるスキルや能力」は、必ずしも「自分の好きや得意」ではない
- 「会社でつながるヒト」は仕事のつながりであって、必ずしも「自分と価値観が合うヒト」ではない
いずれも「社内にいる」また「自分では選べない」ことが前提にあります。
たまたま自分に合っている恵まれた環境にある場合、ストレスなく楽しく仕事ができているかも知れません。
それでも、その状況は「会社の都合」で変わりうることに注意が必要です。
『サラリーマン』を辞めるも辞めないも「リスク」
では「サラリーマンが嫌と感じたら、すぐ会社から出ればいいのか?」というとそう簡単な話でもありません。
会社の中で長くサラリーマンとして生きてきた人にとって、会社の外に出て生きていくのは大変です。
「ゆでガエル状態」になっている可能性が高く、社内で真面目な人ほどうまく適応できないリスクがあると考えます。
「ゆでガエル状態」とは、会社というぬるま湯につかって気持ちよくボーっとしている内に、自分の頭で何も考えられなくなり、自分の体もうまく動かせなくなっている様な状態です。
じゃあ、我慢して会社に残れば安心か、というとそうでもありません。
会社の終身雇用体制が崩壊することにより、自分の意志とは関係なく「会社を退職しサラリーマンを辞めざるを得ない日が来る」リスク(不確実性)も高まってきています。
付け加えるならば「会社のための仕事」を真面目にしていることで「自分が好きに使える時間」が奪われてます。
仕事以外で「自分の楽しみを享受する時間」「将来の事を考える時間」も生みだしにくく、よほど意識しないと自分を変えることは難しい状況と思います。
『サラリーマン』における幸福の資本構造の変化
冒頭でも紹介したサラリーマンにおける幸福の資本構造の変化は次の通り。
会社という「枠組み」から外れることで「金融資本」「人的資本」「社会資本」及び「時間資源」は大きく変化します。
『サラリーマン』とは、会社という「枠組み」の中で、まず安定した賃金(金融資産)を得る。
そして会社の業務の遂行に必要なスキルや能力(人的資本)を教育されながら、会社の業務の遂行に必要な人達(社会資本)とつながり、会社の業務の遂行のために一生懸命自分の時間(時間資本)を消費している状態であると言える。
それ故に「会社」という枠組みが外れた時に各資本(幸せ)の有用性が減少することによる、ダメージや不安は個人にとってとても大きなモノです。
あなたの有限な時間を「自分の将来を見据え、自分に必要なことのために行動する」ことにあてることがとても大切であると考えます。
■まとめ
世の中は大きく変化しようとしています。だから「サラリーマンを辞めるべきである」と言っているのではありません。
サラリーマン時代の収入がある間に「これから想定されうる変化に柔軟に対応できる様、自分は何を準備すべきか?」を考え、そのために行動を起こす(学び直し)ことが大切ということです。
具体的には、人的資本(自分の好き/得意のスキルや能力)と社会資本(価値観合う人とのつながり)の増強することを提案します。
『学び直し』がきっとサラリーマンの幸せにつながると考えます。
仮に自分の時代を「サラリーマン」として無事終えることができたとしても、子供たちに「定年までサラリーマンとして勤めなさい」とは教えられない時代が来るはずです。
子どもに魚の釣り方を教えることができる親は、魚釣りをした経験がある親です。
自身の経験することで自信をもって子供たちに教えられます。親の失敗が子どもの成功につながります。少なくともロスやリスクは軽減できるはずです。
共に学び行動しましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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